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「うちの家族構成で、そこまでの設備が要るだろうか」
全館型のウルトラファインバブルを検討していると、多くの方がこの問いにたどり着きます。二人暮らしなのに家じゅうの水を変える意味はあるのか。逆に、家族が多ければ多いほど有利なのか。
検索してみても、出てくるのは「◯年で回収できる」といった数字ばかり。ただ、その数字の前提が自分の家に当てはまるのかは、たいてい分かりません。
まず結論
費用対効果は金額の表では決まりません。決めているのは次の3つの変数です。
① 水に触れる回数 ② 対象になる場所の数 ③ その家に住む年数
家族構成は、この3変数に影響する入力値のひとつにすぎません。だから「4人家族なら得」という単純な話にはならず、二人暮らしでも在宅時間が長ければ回数は積み上がります。
そして人数より効いてくるのは、水を使う場面がいくつあるかです。この記事では金額を出さずに、ご自身で判断できる形に分解していきます。
◆この記事でわかること
- ・「何年で元が取れる」と言い切れない構造的な理由
- ・費用対効果を決めている3つの変数
- ・家族構成別に見た、3変数の出方の違い
- ・人数よりも効いてくる「水を使う場面の数」という視点
- ・費用対効果が出にくいケース
- ・自分の家で試算するための4ステップ
◆「何年で元が取れる」と言い切れない理由
先に、この記事で金額を書かない理由をお伝えします。
住宅設備の費用対効果を計算するには、分母(支出)と分子(得られるもの)の両方が必要です。ところが、ウルトラファインバブルの場合はどちらも一律に置けません。
分母である導入費用は、元栓の位置・配管の状態・住まいの種別によって変わります。同じ製品でも、設置作業の内容が家ごとに違うためです。
分子はさらに難しい。掃除の頻度が減った、洗濯物のニオイ戻りが起きにくくなった——こうした変化は生活の質に関わるもので、金額に換算できる性質のものではありません。無理に換算した数字は、前提を少し変えるだけで簡単にひっくり返ります。
それでも判断はできる
金額が出せないからといって、判断ができないわけではありません。
見るべきは総額そのものではなく、「その支出が、何回・何年にわたって効いてくるのか」という広がりのほうです。ここは、ご自身の生活から具体的に書き出せます。
◆費用対効果を決める3つの変数
整理すると、判断材料は次の3つに集約されます。
変数① 水に触れる回数
ウルトラファインバブルは、一回の使用で劇的な何かが起きる技術ではありません。顔を洗う、皿を洗う、洗濯機を回す、風呂に入る——その一回一回に少しずつ働きます。したがって回数が多いほど、支出に対する手応えは積み上がりやすくなります。
変数② 対象になる場所の数
浴室のシャワーだけが対象なのか、キッチン・洗面・洗濯・トイレ・屋外水栓まで含むのか。同じ支出でも、届く範囲が広いほど分子は大きくなります。ここは製品の方式で決まる部分です。
変数③ その家に住む年数
住宅設備は、家電のような買い替えサイクルでは捉えにくいものです。長く住む見通しが立っているほど、同じ支出の意味は変わります。逆に住み替えの可能性があるなら、支払い方法の選び方が効いてきます。
◆家庭の水は、どこで・どれだけ使われているか
変数②を考えるうえで土台になるのが、家庭の水の使われ方です。東京都水道局の一般家庭水使用目的別実態調査(令和3年度)によると、内訳は次のとおりです。
- ・風呂 43%(浴槽の湯張りを含む)
- ・トイレ 20%
- ・洗濯 16%
- ・炊事 15%
- ・洗面・その他 6%
注目したいのは、風呂以外が合わせて57%を占める点です。シャワーヘッド型が届くのは「風呂43%」のうち、浴槽の湯張りを除いたさらに一部にとどまります。
この構造は家族構成が変わっても大きくは崩れません。つまり対象範囲の差は、どの家庭にも共通して効いてくる変数だということです。方式ごとの違いは全館型ウルトラファインバブル vs シャワーヘッド型|あなたの家に必要なのはどっち?で詳しく整理しています。
◆家族構成別に見る、3変数の出方
ここからが本題です。家族構成そのものが答えを出すのではなく、家族構成が3変数にどう影響するかを見ていきます。
単身・二人暮らし
人数は少なくても、在宅時間が長い、自炊が多い、在宅勤務であるといった条件がそろえば、水に触れる回数は思ったほど少なくなりません。一方で外食が中心、日中はほぼ不在という生活なら、回数は伸びにくくなります。人数ではなく在宅時間で見るのが実態に近い捉え方です。
未就学児・小学生がいる世帯
洗濯の回数が跳ね上がる時期です。泥汚れ、食べこぼし、汗をかいた衣類。加えて入浴の頻度も高く、手洗いの回数も増えます。3変数のうち①と②が同時に伸びる局面といえます。
中高生以降の子どもがいる世帯
シャワーの使用時間が長くなり、部活の衣類など洗濯の負荷も高い時期です。ただし在宅期間そのものは限られるため、変数③(住む年数)を、子どもが独立した後まで含めて考えることになります。
共働き・在宅時間が短い世帯
水に触れる回数は伸びにくい一方、まとめ洗いや休日の家事集中といった形で使用が偏る傾向があります。この場合は「回数」よりも、掃除や洗濯にかける手間を減らしたいという動機のほうが判断軸になりやすいでしょう。
シニア世帯・二世帯住宅
在宅時間が長く、住み替えの予定も立ちにくいため、変数①と③がともに大きく出ます。二世帯なら水まわりの数自体が増えるため、変数②の重みも増します。
◆比較表:家族構成別の着眼点
同じ検討でも、家族構成によって「先に見るべき変数」が違います。
| 家族構成 | 強く出やすい変数 | 先に確認したいこと |
|---|---|---|
| 単身・二人暮らし | ③ 住む年数 | 在宅時間と、この住まいに何年いるか |
| 未就学児・小学生あり | ① 回数 / ② 場所の数 | 洗濯の頻度と、洗面・浴室の使用回数 |
| 中高生以降の子どもあり | ① 回数 | 子の独立後も住み続けるかどうか |
| 共働き・在宅短め | ② 場所の数 | 家事の手間をどこまで減らしたいか |
| シニア世帯 | ① 回数 / ③ 年数 | 住み続ける前提が固まっているか |
| 二世帯住宅 | ② 場所の数 | 水まわりが何系統あるか |
この表は「どの構成が得か」を示すものではありません。同じ製品でも、家族構成によって見るべき場所が変わるということを示しています。
◆人数より効くのは「水を使う場面の数」
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい点です。
家族が1人増えれば水の使用量は増えます。ただし増えるのは主に「量」であって、水を使う場面の種類は、人数が変わってもほとんど変わりません。
単身世帯でも、キッチン・洗面・浴室・洗濯機・トイレはひととおり使います。二人でも六人でも、水まわりの箇所数は基本的に同じです。
この事実は、方式選びに直結します。箇所ごとに機器を用意する方式なら、家族が少なくても必要な台数は減りません。一方、元栓に1台設置する方式は、家族構成にかかわらず宅内の水すべてが対象になります。
つまり「少人数だから全館型は過剰」という直感は、台数の観点からは成り立たない場合があります。少人数世帯こそ、箇所数と台数の関係を確認しておく価値があります。
◆見落とされやすい「増えないコスト」という視点
費用対効果の計算で抜けやすいのが、導入後に発生する支出です。
| 項目 | 積み上がる方式の例 | 元栓設置型(フレスカ) |
|---|---|---|
| 設置台数 | 対象箇所を増やすほど増える | 1台で宅内の水が対象 |
| 電気代 | 電源を使う機器なら発生 | 電源不要 |
| 消耗品 | フィルター・カートリッジ交換 | 消耗品なし |
| 機器の買い替え時 | 洗濯機や給湯器の更新で付け替えが発生しうる | 元栓側のため付け替え不要 |
| 追加したいとき | 箇所ごとに追加購入 | 追加の装置は不要 |
導入時の金額だけを比べると、この差は見えません。費用対効果は「導入時」ではなく「使用期間の総額」で見ると、比較の景色が変わります。
◆費用対効果が出にくいケースも正直に書きます
どんな家庭にも見合う、という書き方はしません。次のような条件では、支出に対する手応えは得にくくなります。
- ・数年以内に住み替えの予定が固まっている(変数③が短い)
- ・在宅時間が極端に短く、水に触れる回数がもともと少ない
- ・浴室のシャワーだけが目的で、他の水まわりに関心がない
- ・賃貸で、元栓への設置許可が得られる見込みがない
- ・導入して数日で明確な変化を感じたい、という期待が前提にある
特に最後の項目は重要です。ウルトラファインバブルは目に見えない気泡で、水は透明のまま。変化は掃除の頻度や洗濯物のニオイ戻りといった生活の積み重ねとして現れます。目安として2〜4週間の生活実感で判断するのが妥当な技術です。効果の感じ方には個人差があります。
「効果なし」と言われがちな背景については「ウルトラファインバブルは効果なし」は本当?シャワーヘッド型と家中まるごと型の決定的な違いで整理しています。
◆自分でシミュレーションする4ステップ
数字を渡されるより、自分で埋めたほうが納得感は高くなります。次の4つを書き出してみてください。
| ステップ | 書き出すこと | 使い道 |
|---|---|---|
| STEP1 | 家の中で水を使う箇所をすべて挙げる(屋外水栓も含む) | 変数② の把握 |
| STEP2 | そのうち「変わってほしい」箇所に印を付ける | 方式選びの基準になる |
| STEP3 | 1日の洗濯・入浴・炊事のおおよその回数を書く | 変数① の把握 |
| STEP4 | この家にあと何年住む見込みかを書く | 変数③ =支払い方法の判断軸 |
STEP2で印が浴室だけなら、シャワーヘッド型でも目的は満たせます。印が3箇所以上に散らばるなら、元栓設置型を比較対象に入れる意味が出てきます。
STEP4の年数が読みきれない場合は、月額制という選択肢もあります。まとまった支出を一度に用意せずに始められるためです。
◆よくある質問
Q. 家族が多いほど費用対効果は高くなりますか?
水に触れる回数が増えるという点では有利に働きます。ただし決め手は人数そのものではなく、在宅時間と水を使う場面の数です。少人数でも在宅時間が長ければ回数は積み上がります。
Q. 二人暮らしで全館型は過剰でしょうか?
一概には言えません。水まわりの箇所数は人数が変わってもほとんど同じで、家じゅうを対象にするなら台数の考え方が効いてきます。まずは「変わってほしい箇所がいくつあるか」で判断されるのがおすすめです。
Q. 水道代が下がるという計算はできますか?
水道使用量そのものを削減する装置ではないため、水道代の削減額として試算することはおすすめしていません。判断は「水に触れる回数」と「対象範囲」で行うほうが実態に合います。
Q. 導入後にかかる費用はありますか?
フレスカは電源不要・消耗品なしの構造です。水圧を利用して気泡を生成するため電気を使わず、フィルター交換も前提としていません。
Q. 何年で回収できるか教えてもらえますか?
導入費用は住宅の配管状況で変わり、得られる変化も金額に換算しにくい性質のものです。そのため回収年数という形ではご案内していません。ご自宅の条件を伺ったうえで、支払い方法を含めた具体的なご提案は可能です。
Q. 製品ごとの性能差はどう比べればいいですか?
気泡数などの数値は測定条件によって変わるため、数字だけの比較はおすすめできません。判断材料の読み方は泡の「数」や「特許」の文字だけで選ぶと後悔する|ウルトラファインバブル製品を見抜く5つの判断基準にまとめています。
◆まとめ
✔ 費用対効果は金額表では決まらない。決めているのは①水に触れる回数 ②対象になる場所の数 ③住む年数の3変数
✔ 家族構成は答えではなく、3変数への入力値
✔ 人数が増えても水まわりの箇所数は変わらない。だから少人数でも台数の観点は効いてくる
✔ 導入時の金額ではなく使用期間の総額で見る
✔ 住み替え予定が近い、在宅時間が短いなど、手応えが出にくい条件もある
効果の感じ方には個人差があります。だからこそ、他人の試算ではなくご自身の生活から3変数を書き出すことが、いちばん確かなシミュレーションになります。
ウルトラファインバブルフレスカは、住宅の水道元栓に設置して家じゅうの水を対象にする方式です。1台で宅内の水まわりをカバーし、電源不要・消耗品なしのため、導入後に積み上がる費用が発生しにくい構造になっています。
設置条件と費用は、元栓の位置や配管の状況によってご家庭ごとに変わります。お支払い方法は一括のほかに月額制もご用意していますので、家族構成と住まいの条件を伺ったうえでご案内します。
◆参考
- ・東京都水道局「一般家庭水使用目的別実態調査」(令和3年度)
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