赤ちゃんの肌着・敏感肌の洗濯で気をつけたいこと

読了目安 約7分

出産の準備を進めるなかで、肌着の洗い方を調べ始めた方。

あるいは、家族の衣類の洗い方を見直したいと考えている方。

調べ始めると、洗剤の選び方も、別洗いの是非も、すすぎ回数も、書いてあることが少しずつ違います。何を基準に決めればよいのか分からなくなる——そんな段階の方に向けて、洗濯の手順という一点に絞って整理します。

まず結論

洗濯の側でできることは、突き詰めると1つです。衣類に余計なものを残さないこと

残るものは大きく2種類あります。洗剤や柔軟剤の成分と、落としきれなかった皮脂などの汚れです。どちらも、すすぎで流し切れるかどうかで決まります。

そして、すすぎ残しは洗剤の量・詰め込み量・水量・すすぎ回数の4つで説明できます。洗剤を選び直す前に、この4つを確認するほうが確実です。効果の感じ方には個人差があります。

この記事では、洗濯の手順に限って、確認できることを順に整理していきます。


◆はじめに|この記事で扱う範囲

 

最初にお断りしておきます。

この記事は洗濯という家事の手順についての記事です。肌の状態や体調に関することは扱いません。

  • 扱うこと——すすぎ残しの減らし方、洗剤表示の見方、別洗いの考え方、水通しの手順
  • 扱わないこと——肌の状態、症状、体調、それらに対する対処

 

肌の状態について気になることがある場合は、医療機関にご相談ください。洗濯の工夫は、医療的な判断の代わりになるものではありません。


◆この記事でわかること

 

  • ・すすぎ残しが起きる4つの発生源
  • ・洗剤を選ぶときに確認できる表示
  • ・別洗いをいつまで続けるかの考え方
  • ・新品の肌着を洗う「水通し」の手順
  • ・洗濯槽と干し方も「残さない」の一部であること

 


◆洗濯でできることは「残さない」ことに尽きる

 

洗濯という工程を分解すると、やっていることは2つだけです。

  • ・① 衣類に付いた汚れを、水と洗剤の力で引き離す
  • ・② 引き離したものと、洗剤そのものを、すすぎで流し出す

 

①だけを頑張って②が足りないと、汚れは落ちたが洗剤が残るという状態になります。逆に①が足りないと、汚れが残ったまま乾きます。

洗剤の種類選びは①に関わる話です。一方で、実際に残ってしまうかどうかは②で決まる部分が大きい。だから「どの洗剤を選ぶか」より前に「流し切れているか」を確認するほうが、順序として合理的です。


◆すすぎ残しはどこで起きるのか

 

発生源は4つに整理できます。

 

発生源 起きていること 確認と対処
洗剤の入れすぎ 流し切る量が増えている キャップの線を計量する
詰め込みすぎ 水が全体に回らない 槽の7割までにする
水量が少ない すすぐ水そのものが不足 水量を1段階上げる
すすぎ回数 1回では流し切れない条件がある 2回に増やして比較する
柔軟剤の入れすぎ 膜が厚く残る 規定量に戻す/使わない選択も
投入口の詰まり 洗剤が途中で残る 投入口を外して洗う

 

この6項目のうち、費用がかかるものはひとつもありません。洗剤を買い替える前に、まずここを一巡してみてください。洗剤量の決め方は洗剤量の適正な決め方で詳しく整理しています。


◆洗剤を選ぶときに確認できる表示

 

洗剤のパッケージには、選ぶ手がかりになる表示があります。どれが優れているという話ではなく、何が入っていて何が入っていないかを知るための情報として見てください。

 

表示 意味 選ぶときの見方
液性(弱アルカリ性/中性) 洗浄の強さの傾向 中性は衣類への負担が小さい傾向
蛍光増白剤 不使用 白く見せる成分を含まない 生成りの肌着では色味がそろう
無香料 香り成分を加えていない 香りを重ねたくない場合に
すすぎ1回対応 少ないすすぎで流せる設計 2回にしてはいけない意味ではない
用途表示(デリケート衣料用等) 想定している衣類 手洗い表示の衣類に対応

 

「すすぎ1回対応」はよく誤解されます。これは1回でも流し切れるように設計されているという意味であって、2回すすいではいけないという意味ではありません。詰め込み気味の家庭では、2回にしたほうが残りにくくなります。


◆柔軟剤は使ってよいのか、という問い

 

結論から言うと、家庭ごとの判断です。ただし、判断材料になる事実はあります。

  • ・柔軟剤は繊維の表面に薄い膜をつくり、摩擦を減らす仕組みとされています
  • ・この膜は吸水性を下げる方向にも働きます
  • ・肌着・ガーゼ・タオルは、吸水性を保ちたい用途に当たります
  • ・入れすぎると繊維に蓄積し、洗っても落ちにくい層になります

 

つまり、肌着まわりで柔軟剤を控える家庭が多いのは、吸水性という機能面の理由で説明がつきます。使う場合も、規定量を守り、多めに入れないことが前提になります。柔軟剤の仕組みは柔軟剤と繊維の関係で整理しています。


◆別洗いは、いつまで続けるか

 

新生児期は肌着を別に洗う、という家庭は多くあります。これは決まりではなく、慣習と家庭の判断によるものです。

別洗いには、はっきりしたメリットがあります。

  • 洗濯物の量が減るため、水が全体に回りやすい
  • 洗剤の種類を分けられる
  • 大人の衣類の汚れが混ざらない

 

一方で、負担も現実的です。洗濯回数が増え、水道代も手間も増えます。そこで、「やめる」ではなく「段階的に寄せる」という考え方が現実的です。

 

段階 やり方 確認したいこと
第1段階 完全に別洗い 洗濯機に余裕がある状態を保つ
第2段階 洗剤は同じ、洗いは別 洗剤を1種類に集約できるか
第3段階 一緒に洗うが量は7割まで 詰め込みで水が回らなくならないか
第4段階 通常運用 すすぎ回数を戻すかは最後に判断

 

移行の時期に決まった正解はありません。各段階で「詰め込みすぎになっていないか」だけを見ておくと、判断がぶれにくくなります。


◆新品の肌着を一度洗う「水通し」

 

新品の衣類を、使う前に一度洗っておく習慣を「水通し」と呼びます。出産準備として広く行われています。

目的は主に3つとされています。

  • ・① 製造・流通の過程で付いたほこりなどを流す
  • ・② 加工に使われた成分を洗い流す
  • ・③ 繊維の吸水性を出す(新品は水を弾くことがある)

 

手順はごく単純です。

  • ・洗濯機の場合——洗剤なし、または少量で、通常コース
  • ・手洗いの場合——きれいな水にくぐらせ、軽く押し洗いしてから干す
  • ・干す場所——ほこりの少ない場所を選び、しっかり乾かす

 

見落とされやすいのは洗濯槽の状態です。水通しの前に槽洗浄をしておくほうが、目的にかないます。槽の汚れについては洗濯槽の黒カビを防ぐで扱っています。


◆洗濯槽と干し方も「残さない」の一部

 

どれだけ丁寧に洗っても、通ってくる場所が汚れていれば意味が薄れます。確認したいのは次の3つです。

① 洗濯槽

槽の裏側には、洗剤の溶け残りと皮脂汚れが混ざったものが蓄積するとされています。月1回程度の槽洗浄を予定として組み込んでください。

② 乾くまでの時間

湿ったまま置かれる時間が長いほど、においの元が生まれやすくなります。間隔を空けて干す、風を当てる、といった基本が効きます。

③ 干す場所

屋外は花粉やほこりの影響を受けます。時期や地域によっては、室内で風を当てて乾かすほうが結果がよいこともあります。


◆すすぎの水そのものを見直すという選択肢

 

ここまでの内容は、洗剤・機械の使い方・干し方の話でした。残る要素が水そのものです。家庭で使う水のうち、洗濯が占める割合は16%とされています(東京都水道局「一般家庭水使用目的別実態調査」令和3年度)。

ウルトラファインバブルは、直径1μm(0.001mm)未満の目に見えない微細な気泡です。このサイズはISO 20480-1:2017という国際規格で定義されています。小さすぎて浮力がほとんど働かず水中に長くとどまり、繊維の隙間のような細かい場所にも入り込みやすいという性質を持ちます。詳しくはファインバブル・マイクロバブル・UFBの違いをご覧ください。

この記事の文脈で言えることは、洗浄をサポートし、汚れが繊維に残りにくくなる方向に働く技術であるという点までです。

書けないことも明確にしておきます。

  • ・× 肌への働きかけ——この技術で肌がどうなるかは、この記事では扱いません
  • ・× 洗剤の代わりになる——なりません
  • ・× すすぎ回数を減らせる——そのように判断できる根拠は示せません

 

効果の感じ方には個人差があり、水質・水圧・洗濯機の機種によっても変わります。判断は2〜4週間の生活実感で行ってください。導入方式の違いは全館型とシャワーヘッド型の比較で整理しています。


◆よくある質問

 

Q. すすぎは何回にすればよいですか?

一律の正解はありません。詰め込み量と水量によって、必要な回数が変わるためです。2回に増やして1〜2週間試し、洗い上がりの手ざわりや乾いた後の状態を比べてみてください。判断材料が手に入ります。

Q. 大人の衣類と一緒に洗ってはいけませんか?

いけないという決まりはありません。ただし一緒にすると洗濯物の量が増えるため、詰め込みすぎになりやすい点は意識してください。量が増えるなら回数を分けるほうが、水は行き渡ります。

Q. 手洗いのほうが安心でしょうか?

手洗いは水量に対して衣類が少なくなるため、すすぎという観点では有利です。一方で、脱水が甘くなり乾くまでの時間が延びるという別の問題も出ます。どちらが良いというより、性質が違うと考えてください。

Q. 洗剤は無添加のものを選んだほうがよいですか?

洗剤の選択は家庭ごとの判断です。この記事の立場としては、種類を選び直す前に「入れすぎていないか」「流し切れているか」を確認することをおすすめします。順序としてはそちらが先です。

Q. 水通しは何日前にやっておくとよいですか?

乾かす時間を含めて余裕を持てる時期であれば、いつでも構いません。天気が読める時期に、しっかり乾かせる日を選ぶほうが実務的です。

Q. ウルトラファインバブルを入れれば安心できますか?

「安心」という言葉で語れる種類のものではありません。洗いの工程を支える要素のひとつであって、洗剤の代わりにも、医療的な判断の代わりにもなりません。気になることがある場合は医療機関にご相談ください。


◆まとめ

 

✔ 洗濯でできることは「余計なものを残さない」に尽きる
✔ すすぎ残しは、洗剤量・詰め込み量・水量・すすぎ回数で説明できる
✔ 洗剤を選び直す前に、上の4つを一巡して確認する
✔ 「すすぎ1回対応」は、2回にしてはいけないという意味ではない
✔ 別洗いは決まりではなく、段階的に寄せるという考え方ができる
✔ 肌の状態に関することは、医療機関にご相談ください

ウルトラファインバブルフレスカは、水道の元栓に設置することで洗濯機に入る水を含めた家じゅうの水をウルトラファインバブル水に変える装置です。電源不要・消耗品なしで、洗濯機の機種を選ばず、買い替えの影響も受けません。

ただし、ご自宅の水圧や配管の状況によって設置条件が変わります。導入前に設置可否を確認できますので、まずはお気軽にご相談ください。

自宅に設置できるか相談する

 


◆参考

 

  • ・東京都水道局「一般家庭水使用目的別実態調査」(令和3年度)
  • ・ISO 20480-1:2017「ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定の一般原則-第1部:用語」

 


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