頭皮が乾燥する原因と、日々のすすぎで見直せること

読了目安 約7分

シャンプーを何本も変えてきた、という方は多いと思います。

では、すすぎ方を変えてみたことはあるでしょうか。

洗浄料は選ぶのに、すすぎは「泡が消えるまで流す」以上の基準を持っていない——これは珍しいことではありません。すすぎは工程として扱われず、洗い終わったあとの後始末のように位置づけられがちです。

まず結論

頭皮の乾燥として一般に挙げられている要因には、季節・空調・洗い方・使うものなど複数があります。このうち毎日の行動として見直せるのは「洗い方」、なかでも「すすぎ」という工程です。

すすぎの質を決めるのは「時間」「温度」「当て方」「水量」の4条件。そして、洗剤を使わない工程だからこそ、5つ目に「水そのもの」という条件が効いてきます。

なお、この記事では頭皮の状態そのものについては扱いません。あくまで、すすぎという行為の側で何が調整できるかを整理する内容です。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。

まずは「洗う」と「すすぐ」を分けるところから始めます。


◆この記事でわかること

 

  • ・「洗う」と「すすぐ」で意識のかけ方が非対称になっていること
  • ・乾燥の要因として挙げられているものの整理
  • ・「泡が消えた=すすぎ終わり」ではない理由
  • ・すすぎが届きにくい5つの場所
  • ・すすぎの質を決める4つの条件と、逆に「やりすぎ」で起きること
  • ・洗浄料の量とすすぎ時間がセットで決まる関係

 


◆まず「洗う」と「すすぐ」を分ける

 

髪と頭皮を洗う工程は、大きく3つに分かれます。

  • ・予洗い——洗浄料をつける前に、水やお湯だけで流す
  • ・洗う——洗浄料をなじませて動かす
  • ・すすぐ——洗浄料と、それがつかまえたものを流し切る

 

このうち、意識されているのは真ん中だけ、というケースがほとんどです。前後の2工程は「水を出しているだけ」に見えるため、時間をかけている実感が持ちにくいという事情があります。

時間の非対称

実際に測ってみると、多くの場合「洗う時間 > すすぐ時間」になっています。ところが工程としては、すすぎのほうが流し切るべき量が多いという逆の関係にあります。

洗浄料そのものに加えて、それがつかまえた汚れも一緒に流す必要があるためです。ここが、すすぎを工程として扱い直す出発点になります。


◆乾燥の要因として挙げられているもの

 

頭皮の乾燥について語られるとき、要因として挙げられるものは複数あります。ここでは断定せず、「どこに分類される話なのか」という視点で並べます。

 

挙げられる要因 分類 自分で変えられるか
季節による空気の乾き 環境 ×(加湿などで間接的に)
冷暖房の使用 環境 △
お湯の温度が高い 行為 ○
洗う回数・頻度 行為 ○
洗浄料が合っていない 使うもの ○
すすぎが足りない/過剰 行為 ○
乾かし方(自然乾燥・熱風) 行為 ○
体質・体調 個人差 ×(専門機関の領域)

 

この表で確認したいのは、「行為」に分類される項目が多いという点です。環境や体質は変えにくくても、行為の側にはまだ見直せる余地が残っています。

なお、どの要因がどれくらい効いているかは人によって異なります。ここに挙げたものは一般的に指摘されている項目であり、原因を特定するものではありません。


◆「泡が消えた=すすぎ終わり」ではない

 

すすぎの終わりを何で判断しているか。多くの場合、答えは「泡が見えなくなったら」です。

ただし、泡は洗浄成分そのものではありません。泡は空気と水と成分が作る一時的な構造なので、水で薄まれば、成分が残っていても泡としては見えなくなります。

見た目以外の手がかり

  • ・指を通したときの抵抗の変化——ぬるつきが引くまで
  • ・生え際や耳の後ろなど、目で見ていない場所を手で確かめる
  • ・流し始めからの時間——感覚ではなく秒で把握する

 

泡が消えてからさらに流す時間があるかどうか。ここが、すすぎを工程として扱えているかの分かれ目になります。


◆すすぎが届きにくい5つの場所

 

頭は球体に近い形をしていて、水は上から下へ流れます。この2つの条件から、構造的に水が届きにくい場所が決まります。

 

場所 届きにくい理由 意識したいこと
後頭部・襟足 下を向いて洗うと、水が流れ落ちる終点になる 顔を上げる姿勢も混ぜる
耳の後ろ 耳が壁になり、水がよけて通る 耳を軽く倒して水を通す
生え際(額側) 髪の量が変わる境目で、流れが分かれる 境目そのものに当てる
頭頂部の分け目 髪が寝ていると、下に水が入らない 指で分けて隙間を作る
うなじ・首との境 頭を洗う範囲から外れやすい 洗う範囲の外側まで流す

 

共通しているのは、「面」ではなく「境目」で起きているという点です。平らな場所は放っておいても水が通るため、意識すべきは境目のほうになります。


◆すすぎの質を決める4つの条件

 

条件① 時間

最も差が出るところです。秒数を決める必要はありませんが、今どのくらいかけているかを一度数えてみると、想像との差に気づきやすくなります。

条件② 温度

油分は温度が下がるほど固まりやすくなるため、冷水では流れにくくなります。一方で、熱すぎるお湯は必要な油分まで流しやすい方向に働くと言われており、高ければよいという話でもありません。

条件③ 当て方

シャワーを頭の上に固定したままでは、水は同じ経路しか通りません。当てる位置を動かす、髪を分けて隙間に通す、姿勢を変える——この3つで、届く範囲が変わります。

条件④ 水量

流量を絞りすぎると、同じ時間でも流し切れる量が減ります。節水を意識するのは大切ですが、絞った結果すすぎ時間が倍になれば、節水にもなっていません。


◆逆に「すすぎすぎ」で起きること

 

丁寧なほどよい、という話ではありません。行き過ぎると別の問題が出ます。

  • ・水の使用量が増える——長く流せば当然増えます
  • ・温度を上げすぎる——水には流す油分と残す油分を選ぶ機能がありません
  • ・爪を立ててこすってしまう——すすぎは「流す」工程であって「こする」工程ではありません
  • ・時間がかかりすぎて続かない——毎日の習慣は、続けられる範囲であることが条件です

 

すすぎは、長くやることではなく届かせることが目的です。時間を倍にするより、当て方を変えるほうが効く場面は少なくありません。


◆洗浄料の量とすすぎ時間はセットで決まる

 

見落とされやすいのが、この関係です。

洗浄料を多く使えば、そのぶん流し切るのに時間がかかります。量とすすぎ時間は連動しているということです。

泡立ちが悪いと量が増える

泡立ちにくいと、無意識に量を足します。ところが泡立ちにくさの原因は、洗浄料ではなくその前の予洗いが足りていないことにある場合があります。

予洗いが短い → 泡立たない → 量を足す → すすぎ時間が延びる → 時間がないので早めに切り上げる。この連鎖は、入口を直すほうが解けやすくなります。

 

見直す順番 やること 効いてくる場所
1番目 予洗いの時間を延ばす 泡立ち。使う量が自然に減る
2番目 洗浄料の量を1段階減らす すすぎ時間が短くて済むようになる
3番目 すすぎの当て方を変える 届いていなかった境目
4番目 湯温を見直す 流れやすさ全体
5番目 水そのものの条件を考える 洗浄料を使わない工程すべて

 


◆5つ目の条件としての「水そのもの」

 

ここまでの4条件は、いずれもこちら側の行為です。時間をかける、温度を選ぶ、当て方を変える、水量を調整する。

一方で、すすぎには洗浄料を使わないという特徴があります。つまり、水の性質がそのまま条件になる工程だということです。

ウルトラファインバブルという選択肢

ウルトラファインバブル(UFB)は、直径1μm(0.001mm)未満の目に見えない微細な気泡です。国際規格 ISO 20480-1:2017 で、この大きさの気泡を指す用語として定義されています。

気泡が微細であるほど狭い隙間にも水が入り込みやすくなると考えられており、洗浄をサポートする働きが期待されています。汚れを分解する技術ではないため、洗浄料が不要になるわけではありません。効果の感じ方には個人差があります。

すすぎは家じゅうで起きている

すすぎという工程は、浴室だけのものではありません。食器のすすぎ、洗濯のすすぎ、洗面所での手洗い——いずれも洗浄料を流し切る工程です。

家庭で使う水の内訳は、風呂43%、トイレ20%、洗濯16%、炊事15%、洗面・その他6%です(東京都水道局/令和3年度)。すすぎは、このうち複数の場所にまたがって毎日発生しています。

シャワーヘッド型の製品で変わるのは浴室のシャワーから出る水だけです。家じゅうのすすぎを対象にしたい場合は、水道の元栓に装置を設置して、家に入ってくる水そのものを変える方式があります。


◆よくある質問

 

Q. すすぎは何分くらいが目安ですか?

髪の量・長さ・使った洗浄料の量で変わるため、一律の目安はお伝えできません。ただ「洗っていた時間より短くなっていないか」を確認すると、短すぎる場合はすぐに分かります。

Q. すすぎ残しがあるかどうか、自分で確かめられますか?

泡の有無ではなく、指を通したときの抵抗が変わるかどうかが手がかりになります。特に耳の後ろやうなじなど、目で見ていない場所を手で確かめると差が出やすい部分です。

Q. お湯の温度は下げたほうがよいのでしょうか?

油分は温度が下がるほど流れにくくなるため、極端に下げると流し切りにくくなります。一方で熱すぎるお湯にも別の指摘があり、どちらか一方に寄せる話ではありません。

Q. シャンプーの回数を減らせばよいですか?

回数は要因の一つとして挙げられますが、生活や環境によって適切な頻度は変わります。この記事で扱っているのは1回あたりの工程の質であり、回数の判断は別の話になります。

Q. ウルトラファインバブルの水にすれば、すすぎは短くできますか?

短縮を保証するものではありません。ウルトラファインバブルは洗浄をサポートする技術であり、工程そのものを置き換えるものではないためです。感じ方には個人差があります。


◆まとめ

 

✔ 「洗う」と「すすぐ」では、かけている時間が非対称になりやすい
✔ 乾燥の要因として挙げられるもののうち、「行為」に分類される項目は見直せる
✔ 泡が消えても、成分が残っていないとは限らない
✔ 届きにくいのは「面」ではなく「境目」——耳の後ろ・生え際・襟足
✔ すすぎの質は時間・温度・当て方・水量の4条件で決まる
✔ 長く流すことではなく、届かせることが目的
✔ 洗浄料の量とすすぎ時間は連動する。入口は予洗い
✔ 洗浄料を使わない工程だからこそ、水そのものが5つ目の条件になる

すすぎは、浴室・キッチン・洗面・洗濯と、家じゅうで毎日繰り返されている工程です。だからこそ、水の側の条件を変えると関わる場面が多くなります。

ウルトラファインバブルフレスカは、水道の元栓に設置して家じゅうすべての水をウルトラファインバブル水に変える装置です。電源不要・消耗品なしで、設置後の維持費がかかりにくい構造になっています。

ただし、ご自宅の水圧や配管の状況によって設置条件が変わります。導入前に設置可否を確認できますので、まずはお気軽にご相談ください。

自宅に設置できるか相談する

 


◆参考

 

  • ・東京都水道局「一般家庭水使用目的別実態調査」(令和3年度)
  • ・ISO 20480-1:2017「ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定の一般原則-第1部:用語」

 


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