硬水・軟水とウルトラファインバブルの関係|地域の水質で効果は変わる?

読了目安 約7分

引っ越した先で、水の感じが違うと思ったことはないでしょうか。

シャンプーの泡立ちが違う。鏡に付く白い汚れの出方が違う。ケトルの内側に付くものが違う。同じ日本国内でも、地域によって水の性質は変わります。

では、その違いはウルトラファインバブルにも関係するのでしょうか。「うちの地域では効かないのでは」というご質問をいただくことがあるため、分かっていることと分かっていないことを分けて整理します。

まず結論

「水質によって効果がこう変わります」と一律にお答えすることはできません。製品ごと・水質ごとに測定した共通の条件が公開されているわけではないためです。

そのうえで、はっきり言えることが2つあります。ひとつは、ウルトラファインバブルは水に溶けているミネラル分を減らす技術ではないということ。硬度そのものを下げる働きはありません。

もうひとつは、「効果が変わるか」という問いは3つの層に分けて考える必要があるということです。①気泡が生成されるか ②生成された気泡が水中でどうふるまうか ③生活の中で違いを感じるか——この3つは別の話です。

ご自宅の水質と配管の条件によって前提が変わるため、導入前の確認をおすすめしています。効果の感じ方には個人差があります。


◆この記事でわかること

 

  • ・硬水と軟水は、何がどう違うのか
  • ・水質が生活の中で表に出やすい場面
  • ・ウルトラファインバブルが水の成分に関与しない理由
  • ・「効果が変わるか」を3つの層に分けて考える方法
  • ・自宅の水質を調べる手順と、導入前の確認事項

 


◆硬水・軟水は、何がどう違うのか

 

水の「硬度」とは、水に溶けているカルシウムやマグネシウムといったミネラル分の量を表す指標です。この量が多い水を硬水、少ない水を軟水と呼び分けています。

水は地中を通る間に、通過した地層の成分を溶かし込みます。地層の性質と、地下を流れる時間の長さ。この2つで、蛇口から出る水の性質が決まってきます。

日本の水道水は、全体としては軟水寄りであるとされています。ただし地域差があり、同じ都道府県内でも水源によって違いが出ることがあります。「日本は軟水だから」で片付けられる話ではない、というのが実態に近い理解です。

なお、この記事では硬度の具体的な数値や地域別のデータには触れません。数値の扱いは水源や年度によって変わるため、次の項で紹介する方法でご自身の地域の情報を確認していただくのが確実です。


◆水質が生活の中で表に出やすい場面

 

硬度の違いが体感として表れやすいとされる場面を整理します。

 

場面 どう表れるとされるか UFBが関わる領域か
石けん・シャンプーの泡立ち ミネラル分が多いほど泡立ちにくいとされる 成分には関与しない
鏡や蛇口の白い付着(水垢) 水滴が乾いてミネラル分が残ることで生じるとされる 発生源には関与しない
ケトル・加湿器の内側の付着 加熱によって成分が析出するとされる 関与しない
洗濯の仕上がり 洗剤の働きに影響しうるとされる 洗浄のサポートという別の軸で関わる
飲用時の口当たり 感じ方が変わるとされる 関与しない

 

右の列を見ていただくと分かるように、硬度が関係する現象の多くは「水に何が溶けているか」の話です。ウルトラファインバブルは、そこには関与しません。


◆ウルトラファインバブルは水の成分を変える技術ではない

 

ここが誤解の生まれやすい部分なので、はっきり書いておきます。

ウルトラファインバブルの装置がしているのは、通過する水に直径1μm未満の微細な気泡を発生させることです。この「1μm未満」という定義は ISO 20480-1:2017 という国際規格で整理されています。泡のサイズによる違いはファインバブル・マイクロバブル・ウルトラファインバブルの違いでまとめています。

つまりやっているのは「加える」ことだけで、「取り除く」工程は含まれていません。

水に溶けたミネラル分を減らしたい場合、それは軟水器(イオン交換など)が担う領域です。役割がまったく違います。フレスカは軟水器ではありませんので、硬度を下げる機能は持っていません。

水垢について、正確に切り分ける

鏡や蛇口に付く白い汚れは、水滴が乾いた際にミネラル分が残ることで生じるとされています。ということは——

  • 発生源(水に溶けている成分)は、ウルトラファインバブルでは変わりません
  • 汚れが付きにくい状態を保つ、落としやすくするという方向には、洗浄のサポートとして関わりうる領域があります

 

この2つを混ぜて「水垢が付かなくなる」と書いてしまうと、事実から離れます。硬度が高い地域で水垢が気になるのであれば、使用後に水滴を拭き取る・浴室を乾燥させるといった、水を残さない対策のほうが直接的です。


◆「効果が変わるか」を3つの層に分けて考える

 

この問いが答えにくいのは、まったく違う3つの話がひとまとめにされているからです。

 

問いの内容 何で決まるか 現時点で言えること
① 生成 そもそも気泡が発生するか 水圧・流量・装置の内部構造 水圧などの物理条件が主。導入前に確認する項目
② 挙動 できた気泡が水中でどうふるまうか 水温・水質・測定条件 共通条件での比較データが公開されておらず、断定できない
③ 体感 生活の中で違いを感じるか 使い方・頻度・もともとの状態 個人差が大きく、水質だけでは決まらない

 

①は測れば分かる話です。水圧が足りているかどうかは、導入前の確認で判断できます。

②については、正直にお伝えします。水質の違いが気泡の挙動にどう影響するかを、共通の条件で比較した情報は広く公開されていません。そのため、この記事で「硬水だとこうなる」と書くことはしません。裏付けのない説明を積み上げても、判断の役には立たないからです。

③は水質以前に、生活の形で大きく変わります。水に触れる回数が多い暮らしかどうか。掃除や洗濯にどれだけ手をかけているか。同じ装置でも感じ方が分かれる理由は、「ウルトラファインバブルは効果なし」は本当?で詳しく整理しています。


◆「断定しない」ことを、判断材料にしてください

 

ここまで「断定できない」と繰り返してきました。歯切れの悪さを感じられたかもしれません。

ただ、この領域で断定している説明があったら、その根拠を確認してみてください。どの水質で、どの水温で、どの測定方法で比べた結果なのか。条件が示されていない比較は、比較として成立していません。

気泡の数や性能をうたう表示をどう読むべきかは、泡の「数」や「特許」の文字だけで選ぶと後悔するで整理しています。測定条件とセットで示されているかどうかが、判断の分かれ目になります。


◆自宅の水質を調べる手順

 

水質を知ること自体は難しくありません。次の順で確認できます。

  • ・① お住まいの水道事業者(水道局・水道課)の公式サイトを見る。多くの事業者が水質検査の結果を公表しています
  • ・② 給水区域・浄水場ごとの数値を確認する。同じ市町村でも水源で違うことがあります
  • ・③ 年度と測定地点を確認する。数値は変動しますので、いつの、どこの値かが重要です
  • ・④ 井戸水・地下水を使っている場合は、別途の水質検査が必要です。水道事業者のデータは適用できません

 

④に該当する場合は前提が大きく変わります。水源の管理主体も水圧の作り方も違うためです。


◆導入前に確認しておきたいこと

 

 

確認する項目 なぜ確認するのか
水圧 水圧を利用して気泡を発生させる方式のため、前提条件になる
水源の種類(水道/井戸水) 水質管理の主体と、確認すべき資料が変わる
すでに設置している水処理機器 軟水器・浄水器との接続順序で条件が変わる
元栓の位置とスペース 設置作業と、その後の点検性に関わる
配管の接続規格 フレスカはG3/4規格、外形全長は約80mm
屋外設置の場合の環境 寒冷地では凍結への配慮が要る

 

水質そのものよりも、水圧と配管の条件のほうが、設置可否に直結する要素です。まずはここから確認していただくことになります。


◆よくある質問

 

Q. 硬水の地域では、ウルトラファインバブルの効果が落ちますか?

「落ちます」とも「変わりません」とも断定していません。共通の条件で比較したデータが公開されていないためです。設置の可否は水圧と配管の条件で判断できますので、まずはそちらの確認からご案内しています。

Q. UFBを入れれば、水は軟らかくなりますか?

なりません。硬度は水に溶けているミネラル分の量で決まります。ウルトラファインバブルは気泡を加える技術であり、溶けている成分を減らす働きは持っていません。

Q. 鏡の水垢は付かなくなりますか?

「付かなくなる」とはお伝えしていません。水垢の元になるミネラル分そのものは変わらないためです。汚れが付きにくい状態を保つ方向には関わりうる領域がありますが、水滴を残さない習慣のほうが直接的な対策になります。

Q. 軟水器と併用できますか?

設置の順序と水圧への影響を確認する必要があります。ろ材や樹脂を通す機器は流れの抵抗になりますので、組み合わせによっては条件が変わります。ご使用中の機器をお伝えいただければ、確認したうえでご案内します。

Q. 引っ越したら、感じ方が変わることはありますか?

水質だけでなく、水圧・給湯設備・浴室の作りなど条件が一度に変わりますので、感じ方が変わることは十分にありえます。効果の感じ方には個人差があります。


◆まとめ

 

✔ 硬度は水に溶けたミネラル分の量。日本の水道水は軟水寄りとされるが、地域差がある
✔ ウルトラファインバブルは気泡を加える技術であり、硬度を下げる機能は持たない
✔ 水垢の発生源(溶けている成分)は変わらない。水滴を残さない対策のほうが直接的
✔ 「効果が変わるか」は、生成・挙動・体感の3層に分けて考える必要がある
✔ 挙動については共通条件の比較データがなく、断定できない
✔ 自宅の水質は、水道事業者が公表する水質検査結果で確認できる
✔ 設置可否に直結するのは、水質よりも水圧と配管の条件

水質によって前提が変わるため、事前の条件確認をおすすめしています。効果の感じ方には個人差があります。

ウルトラファインバブルフレスカは、水道の元栓に設置して家じゅうの水を対象にする方式です。水圧を利用して気泡を発生させるため、電源も消耗品も必要としません。

その分、水圧と配管の条件が前提になります。お住まいの地域や住宅の条件によって設置の可否が変わりますので、まずは設置できるかどうかの確認からご案内しています。

自宅の水質と水圧の条件を相談する

 


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