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枕やタオルに顔をうずめたとき、ふと自分のにおいが気になった。
そういうとき、多くの方がまずシャンプーを見直します。売り場で成分表示を読み比べ、良さそうなものに変えてみる。しばらくして、また別のものへ——。
ただ、変えられるのは製品だけではありません。洗うという行為そのものにも、見直せる変数がいくつか残っています。
まず結論
頭を洗うという行為は、ひとつの動作ではありません。「予洗い」「洗浄」「すすぎ」の3つの工程でできています。そして多くの場合、時間配分は真ん中の洗浄に偏っています。
この記事では、ニオイをどうこうするという話ではなく、「洗い残しを減らす」という工程の話として整理します。残るものが減れば、そのぶん条件が変わる。そこまでを扱う範囲とします。
見直せる変数は3つです。予洗いの時間・すすぎの時間・水温。いずれも製品を買い替えなくても、今日から動かせます。効果の感じ方には個人差があります。
なお、この記事は洗う工程と水の話に限定しています。頭皮の状態そのものについては触れません。気になる状態が続く場合や、かゆみ・痛みなどを伴う場合は、自己判断せず医師や専門家にご相談ください。
◆この記事でわかること
- ・頭を洗う行為を3工程に分けて数える方法
- ・予洗いという工程が担っていること
- ・すすぎの時間が短くなりやすい理由
- ・水温を「熱ければよい」と考えないほうがよい理由
- ・すすぎ残しが起きやすい部位
- ・水そのものを変えるという方向と、その限界
◆シャンプーを変える前に、見直せる工程がある
製品を変えるという選択には、はっきりした利点があります。買えばすぐ試せますし、判断もしやすい。
ただ、製品を変えても使い方は前のままということが起こります。同じ時間、同じ手順、同じ水温で使えば、変わるのは中身だけです。
洗うという行為は、条件の組み合わせでできています。何を使うかは、そのうちの一つにすぎません。残りの条件を先に整えておくほうが、製品選びの判断もしやすくなります。
この記事では、製品には触れず、条件の側だけを扱います。
◆「ニオイ」ではなく「残っているもの」として考える
扱いやすい問題に置き換えます。
においという現象は、感じ方に個人差があり、その日の体調や環境にも左右されます。目盛りを当てにくいテーマです。
一方、「洗ったあとに何がどれくらい残っているか」は、工程の話として扱えます。残るものの候補ははっきりしています。
- ・皮脂などの、身体から出た油分
- ・整髪料やスタイリング剤の成分
- ・シャンプーやトリートメントの、すすぎ切れなかった分
- ・外から付いたほこりや花粉など
この記事が扱うのは、この4つを減らすという一点です。においがどうなるかについては、断定できることがありませんので書きません。
ただ、洗い残しを減らすという方向自体は、目的を問わず理にかなっています。そこだけを共通の土台にします。
◆洗う行為を3工程に分けて数える
まず、今の配分を知るところからです。次にお風呂に入るとき、心の中で秒を数えてみてください。
- ・① 予洗い ── シャンプーの前に、湯だけで流す工程。とても短くなりやすい
- ・② 洗浄 ── シャンプーを泡立てて動かす工程。ここに時間が集まりやすい
- ・③ すすぎ ── 泡と汚れを流し切る工程。短くなりやすい
多くの場合、②に時間が集まります。手を動かしている実感があるのは②だけなので、自然な偏りです。
ところが①と③は、どちらも「水だけの工程」です。つまり洗い残しを左右する部分が、まとめて後回しになっているという構図になります。
◆予洗いという工程が担っていること
予洗いは「濡らす作業」だと思われがちですが、担っている役割はもう少し多くあります。
① ほこりや軽い汚れを、先に流す
外から付いたほこりや花粉のように、水だけで流せるものがあります。これを先に落としておくと、シャンプーが向き合う相手が減ります。
② 全体を均一に濡らす
乾いた部分が残ったままシャンプーを乗せると、泡が行き渡らず、量だけが増えます。シャンプーを使いすぎてしまう原因は、予洗い不足にあることが多いとされています。
③ 使う量を減らせる
使う量が減れば、すすぎで流し切るべき量も減ります。②で節約したぶんが③の負担軽減にそのままつながる、という関係です。
予洗いのコツは「時間」より「面」
湯を頭頂部にかけるだけでは、表面を流れて落ちてしまいます。指を入れて根元まで湯を届かせる、後頭部や耳のうしろへ角度を変える。当たっていない面をなくすほうが、漫然と長く流すより結果が変わります。
◆すすぎは、洗う時間より短くなりやすい
すすぎには、明確な終わりの合図がありません。
洗浄には「泡立てて、揉んで、終わり」という区切りがありますが、すすぎは「もういいだろう」という主観で終わります。この主観は、たいてい早めに働きます。
泡が見えなくなった時点で終える方が多いのですが、泡は成分の一部の姿にすぎません。泡が消えても、根元に残っていることがあります。
終わりを判断する目安
- ・指の腹で根元をなでて、ぬるつきが残っていないか
- ・後頭部・襟足・耳のうしろまで湯が届いたか
- ・洗った時間より、すすぎが短くなっていないか
- ・流している間、下を向いたままになっていないか
最後の項目は見落とされがちです。下を向いたまま流すと、湯は前髪側から落ちていき、後頭部と襟足に届かないことがあります。角度を変える一手間が要ります。
◆水温という変数
3つ目の変数が水温です。ここは「高いほどよい」とは考えないほうが安全です。
冷たすぎる場合
油分は温度が下がると流動性を失い、固まる方向へ向かいます。冷たい湯で流すと、いったん浮いた油分が途中で固まり直し、別の場所へ張りつくことがあります。食器のすすぎで冷水を使ったときに起きることと同じ理屈です。
熱すぎる場合
熱い湯は流れをよくしますが、必要なものまで流しやすくなる方向でもあります。また、長く浴びれば身体への負担にもなります。快適さを損なわない範囲にとどめるのが現実的です。
具体的な温度については、条件によって適切な値が変わるため、この記事では数値を挙げません。「冷たすぎない、熱すぎない」という両側の目安として捉えてください。
季節による変化も見落とせません。冬は給湯の設定を変えていなくても、配管を通る間に湯温が下がることがあります。「冬になると落ちにくい」と感じる場合、洗い方ではなく温度が動いている可能性があります。
◆すすぎ残しが起きやすい場所
残る場所には偏りがあります。湯が当たりにくい面と、自分で見えない面が重なるところです。
| 場所 | 残りやすい理由 | 対処 |
|---|---|---|
| 後頭部・襟足 | 下を向いて流すと湯が届かない | 上を向く/横を向いて角度を変える |
| 耳のうしろ | 髪に隠れて湯が回りにくい | 指で分けて直接当てる |
| 生え際・こめかみ | 流れが速く通過してしまう | 手で受けて湯をとどめる |
| 頭頂部の根元 | 髪の量が多く、表面で流れる | 指を入れて根元へ届かせる |
見直したい習慣
- ・シャンプーを2回するより、予洗いを長くして1回で済ませるほうを先に試す
- ・爪を立てて洗わない。力の強さと洗い残しの量は別の話
- ・洗ったあと濡れたまま長く放置しない。乾かすまでが一続きの工程
- ・整髪料を使った日は、予洗いを長めに取る
◆もうひとつの方向:水そのものの性質を変える
ここまでは工程の工夫でした。予洗いもすすぎも水温も、共通しているのは「水を使う工程」だという点です。だとすれば、その水そのものにも変数があります。
ウルトラファインバブルは、直径1μm(0.001mm)未満のきわめて微細な気泡です。国際規格 ISO 20480-1:2017 で用語が定義されており、業界の宣伝用語ではありません。髪の毛の太さがおよそ80μmですから、その80分の1より小さい世界の話になります。呼び名の整理は ファインバブル・マイクロバブル・ウルトラファインバブルの違い にまとめています。
この大きさになると浮力がほとんど働かず、水中に長くとどまります。目に見えないため、水は透明のままです。
この記事の範囲では、こう位置づける
ウルトラファインバブルは、皮脂やタンパク質のような汚れに吸着しやすいと考えられています。本記事の枠組みに当てはめるなら、予洗いとすすぎという「水だけの工程」を、水の側から後押しするという位置づけになります。
頭皮や髪がどうなるかについては、この記事では扱いません。あくまで洗い残しを減らすという工程の話にとどめます。
| この記事での扱い | 位置づけ | 理由 |
|---|---|---|
| 予洗い・すすぎという工程を後押しする | ◎ | 皮脂・タンパク質系に吸着しやすいとされる |
| 整髪料を使った日の予洗い | ○ | 洗う前の段階に働きかける |
| 浴室の床・排水口の汚れの残りにくさ | ○ | 流れ込む皮脂が減る方向 |
| シャンプーの代わりになる | × | 洗浄剤の代替となる技術ではない |
| 頭皮や髪の状態への働き | ― | 本記事では扱わない |
| においそのものへの働き | ― | 断定できることがないため書かない |
工程を変えるにしても、水を変えるにしても、判断は2〜4週間の生活実感で行うのが適切です。1日や2日では、比べるだけの材料がそろいません。
◆シャワーの湯は、家の水の一部でしかない
東京都水道局の一般家庭水使用目的別実態調査(令和3年度)によると、家庭で使う水のうち風呂は43%を占めます。ただしこの43%には浴槽への湯張りも含まれています。
シャワーヘッドを交換する方式で変わるのは、シャワーから出る湯だけです。浴槽の湯張りや、洗面台・キッチンの水は従来のままになります。
| 使う場所 | シャワーヘッド型 | 元栓設置型 |
|---|---|---|
| 浴室のシャワー | ○ | ○ |
| 浴槽の湯張り | × | ○ |
| 洗面台の蛇口 | × | ○ |
| キッチン・洗濯など他の水まわり | × | ○ |
設置位置がそのまま対象範囲になります。方式ごとの違いは 全館型ウルトラファインバブル vs シャワーヘッド型 で比較しています。
◆よくある質問
Q. 予洗いは何分やればよいですか?
髪の量・長さ・整髪料の有無で変わるため、分数では決められません。湯が当たっていない面をなくすという基準のほうが実用的です。指を入れて根元まで届かせ、後頭部と耳のうしろにも角度を変えて当ててください。
Q. シャンプーは2回したほうがよいですか?
回数を増やす前に、予洗いを長くして1回で済ませられないか試してみてください。使う量が増えれば、すすぎで流し切るべき量も増えます。工程の順番を変えるほうが先です。
Q. ウルトラファインバブルを入れれば、においは気にならなくなりますか?
においがどうなるかについては、この記事では断定できることがないため触れません。予洗いとすすぎという水だけの工程を、水の側から後押しするという位置づけの技術です。シャンプーの代わりにはなりません。効果の感じ方には個人差があります。
Q. 熱い湯で流したほうがよく落ちますか?
冷たすぎると油分が固まりやすくなりますが、熱ければよいというものでもありません。必要なものまで流しやすくなる方向でもあり、身体への負担にもなります。両側を避けるという考え方が現実的です。
Q. 洗い方を変えたのに変化がありません。
工程で扱えるのは「洗い残しの量」までです。それ以外の要因が関わっている可能性もあります。気になる状態が続く場合は、自己判断で対処を重ねず、医師や専門家にご相談ください。
◆まとめ
✔ 頭を洗う行為は予洗い・洗浄・すすぎの3工程。時間は真ん中に偏りやすい
✔ 「におい」ではなく「残っているもの」として扱うと、変えられる変数が見える
✔ 予洗いは濡らす作業ではなく、使う量とすすぎの負担を減らす工程
✔ すすぎには終わりの合図がないため、主観で早く切り上げやすい
✔ 水温は冷たすぎず、熱すぎず。冬は湯温が下がっていることがある
✔ 残りやすいのは後頭部・襟足・耳のうしろ・頭頂部の根元
✔ 水そのものを変える方向もあるが、洗浄剤の代わりにはならない
予洗いもすすぎも、使っているのは水そのものです。工程を整えたうえで、その水にも目を向けるという順番なら、変化を確かめやすくなります。
ウルトラファインバブルフレスカは、水道の元栓に設置する方式です。シャワーだけでなく、浴槽の湯張りも洗面もキッチンも、家に入ってくる水がまとめて対象になります。電源不要・消耗品なしで、設置後の維持費がかかりにくい構造です。
ただし、ご自宅の配管や水圧によって設置条件が異なります。導入前に設置可否を確認できますので、まずはお気軽にご相談ください。
◆参考
- ・東京都水道局「一般家庭水使用目的別実態調査」(令和3年度)
- ・ISO 20480-1:2017「ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定の一般原則-第1部:用語」
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