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ウルトラファインバブル製品のページを見ていると、「FBIA」という3文字や、見慣れない記号の並んだマークに出会うことがあります。
なんとなく「公的なお墨付きらしい」とは思うものの、それが誰による、何の確認なのかまでは分かりにくい。分からないまま「あるほうが良さそう」と受け取ってしまうと、判断を誤ります。
まず結論
FBIAは一般社団法人ファインバブル産業会の略称です。ファインバブル分野の業界団体で、公開されている情報から見ると、活動はおおむね①標準化 ②製品認証登録制度の運営 ③知識の普及 ④計測サービスの4つに整理できます。
このうち製品を選ぶときに関わるのがFBIA製品認証登録制度です。ここで確認されるのは、性能の測定方法がISO規格などに適合しているか、効果判定が妥当か、品質管理が維持されているか——という3点です。
つまりこの制度は、測定と管理の妥当性を確認するものであって、製品同士の優劣を決めるランキングではありません。認証は判断材料の一つとして持っておく。それが正確な距離感です。
◆この記事でわかること
- ・FBIAとは何をしている団体なのか(活動の4領域)
- ・国際規格づくりとの関わり
- ・FBIA製品認証登録制度で審査される3つの要素
- ・「認証」と「登録」は何が違うのか
- ・認証登録マークの記号から何が読み取れるか
- ・認証が確認していること/していないこと
◆FBIAとは何か——活動の4領域
FBIAは Fine Bubble Industries Association の頭文字で、日本語の正式名称は一般社団法人ファインバブル産業会です。
ファインバブルに関わる企業・研究者が参加する業界団体で、公開されている情報を整理すると、活動は次の4領域に分けて捉えられます。
| 領域 | やっていること | 製品を選ぶ人への関わり |
|---|---|---|
| ① 標準化 | ISO・JIS規格の策定に関わり、規格の一覧を公開する | 「ウルトラファインバブル」という言葉の定義の土台 |
| ② 製品認証登録制度 | 製品・サービスを審査し、マークの表示を認める | マークの意味を読み解く鍵 |
| ③ 知識の普及 | 定義・作用・歴史・活用事例を公開する | 一次情報として参照できる |
| ④ 計測サービス | ファインバブルの計測を提供する枠組み | 「誰が測ったか」の選択肢になる |
以下、製品選びに関わる順に見ていきます。
◆活動① 標準化——言葉と測り方を揃える
ファインバブルの分野では、かつて「ナノバブル」「マイクロナノバブル」など、メーカーごとに呼び方がばらついていました。呼び方が違えば比較もできません。
そこで整備されたのが国際規格です。ISO(国際標準化機構)には ISO/TC 281 というファインバブル技術の専門委員会が置かれ、その第1号として ISO 20480-1:2017(2017年6月22日発行)が発行されました。
この規格が定めたサイズの区分は、次のとおりです。
- ・ファインバブル(総称)= 直径100μm未満
- ・└ マイクロバブル = 1〜100μm
- ・└ ウルトラファインバブル = 1μm未満
出典: ISO 20480-1:2017 / 対応する日本産業規格 JIS B 8741-1:2019
つまり「ウルトラファインバブル」は、メーカーが自由に名乗れる宣伝用語ではなく、国際規格で上限サイズが決められた用語です。ここが標準化の出発点になりました。
FBIAは、この標準化の活動に関わる立場から ISO・JIS規格の一覧を公開しています。規格は用語だけでなく測定方法にも広がっており、いま何が整備されているかを確認できる場所として使えます。
サイズによって泡の振る舞いがどう変わるかは ファインバブル・マイクロバブル・UFBの違いを扱った記事で整理しています。
◆活動② 製品認証登録制度で審査される3要素
FBIAが運営しているのが FBIA製品認証登録制度 です。
ファインバブルを利用した製品・サービスについて、性能の測定方法がISO規格やFBIA規格などの基準に適合しているか、効果判定が妥当かなどを専門的に確認したうえで認証・登録し、製品認証登録マークの表示を認める仕組みです。
審査は次の3つの要素で行われます。
- ・① ファインバブルの性能 ── 個数濃度と気泡径
- ・② ファインバブルの効果 ── エビデンスに基づく有意差の確認
- ・③ 品質管理の維持 ── 原材料管理、生産工程の品質管理など
出典: 一般社団法人ファインバブル産業会「製品認証登録基準の概要」
注目したいのは②です。「効果があること」ではなく「効果判定の妥当性」を見ている——ここが制度の性格をよく表しています。どんな方法で比較し、差があると言えるだけの根拠を持っているか。手続きの妥当性を確認する仕組みだということです。
◆「認証」と「登録」は何が違うのか
同じ制度のなかに「認証」と「登録」という2つの言葉が出てきます。紛らわしいところですが、区別の軸ははっきりしています。
規格に基づいた性能測定が行える製品かどうかです。
| 区分 | 対象 |
|---|---|
| 製品認証制度 | ファインバブルの性能測定が、ISO規格(FBIA規格)に基づいて行える製品 |
| 製品登録制度 | 測定が規格に基づいて行えない製品 |
| SDGs認証制度 | — |
| OEM製品認証制度 | 認証済み製品のOEM品 |
つまり「登録」は「認証の下位グレード」ではなく、規格に沿った測り方が成立しにくい製品を受け止めるための枠という位置づけです。製品の形状や使われ方によっては、規格どおりの測定条件を再現できないことがあるためです。
◆認証登録マークの読み方——記号は4層構造
ここがこの記事でいちばん実用的な部分です。
マークに並ぶ記号は、飾りではありません。層ごとに意味が決まっており、読めば「何が認証されたのか」が分かります。
| 層 | 記号の例 | 意味 |
|---|---|---|
| 第1層 (種別) |
R | 登録製品 |
| C1A | 型式特性認証(1a区分) | |
| C1B | 製品性能認証(1b区分) | |
| 第2層 (泡の種類) |
UFB | ウルトラファインバブル |
| MB | マイクロバブル | |
| UFBMB | 両方 | |
| 第3層 (特性区分) |
例:8b | 個数濃度 1×108〜109個/mL、サイズ 100nm〜1µm |
| 第4層 (識別番号) |
— | 申請年月と整理番号 |
出典: 一般社団法人ファインバブル産業会「認証登録マークの見方」
読み方の要点は2つです。
- ・第2層を見れば、ウルトラファインバブルとして認証されたのか、マイクロバブルなのかが分かる
- ・第3層まで読めば、認証された気泡サイズと濃度の範囲まで確認できる
「マークがある/ない」で止めず、何が認証されているのかまで読む。ここまでできると、比較の精度が一段上がります。
◆認証が確認していること・していないこと
制度を正しく使うために、線引きをはっきりさせておきます。
確認していること
- ・性能(個数濃度・気泡径)の測定方法が、規格に沿っているか
- ・効果を主張する際の判定方法が妥当か
- ・生産工程や原材料の品質管理が維持されているか
確認していないこと
- ・製品Aと製品Bのどちらが優れているか(順位づけの制度ではありません)
- ・使う人が体感として満足できるかどうか
- ・設置環境や住まいとの相性
また、認証の取得には申請と審査の手続きが必要で、費用も発生します。認証を取得していないことが、性能の低さを意味するわけではありません。逆に、認証があるからといって効果が保証されるものでもありません。
判断材料の一つとして持っておく。それが適切な距離感だと考えています。効果への期待値の置き方については 「効果なし」と言われる理由を検証した記事もあわせてご覧ください。
◆活動③ 知識の普及——一次情報として使える
FBIAは、ファインバブルの定義・作用の分類・歴史・活用事例といった基礎情報を公開しています。
この分野は情報の出どころがまちまちで、販売サイトの解説どうしで内容が食い違うことも珍しくありません。迷ったときに立ち返れる公開情報があることには、それだけで価値があります。
技術がどのように生まれ、産業として広がってきたかは ウルトラファインバブルの歴史をたどった記事で扱っています。
◆活動④ 計測サービス——「誰が測ったか」の選択肢
ウルトラファインバブルの測定には専用の装置と専門性が必要で、家庭で確かめることはできません。だからこそ「誰が、どんな条件で測ったのか」が重要になります。
FBIAは ファインバブル計測サービスを公開しており、自社測定以外の選択肢が用意されています。
数値を見るときは、大小より「条件と測定者が開示されているか」を先に見る。この読み方は 泡の「数」や「特許」の文字だけで選ぶと後悔する理由で詳しく整理しています。
◆よくある質問
Q. FBIAは国の機関ですか?
いいえ。一般社団法人であり、行政機関ではありません。ただし国際規格や日本産業規格の枠組みと接続した活動を行っている業界団体です。
Q. 認証マークがない製品は買ってはいけませんか?
そういうことではありません。認証は測定方法の妥当性と品質管理を確認する制度で、取得には申請・審査の手続きと費用が必要です。認証がないことが性能の低さを意味するわけではなく、判断材料の一つとして扱うのが適切です。
Q. 「認証」と「登録」では、認証のほうが上ですか?
上下関係ではありません。区分の基準は規格に基づく性能測定が行えるかどうかであって、製品の格付けではありません。
Q. マークの記号は、どこで確認できますか?
FBIAが「認証登録マークの見方」を公開しています。また型式特性認証(1a)・製品性能認証(1b)・登録のそれぞれについてマーク一覧のページがあり、実際にどの製品が対象になっているかを確認できます。
Q. 認証があれば、効果を実感できますか?
そこまでを保証する制度ではありません。認証は測定と品質管理の妥当性を確認するもので、使用感を約束するものではないためです。なお効果の感じ方には個人差があります。
◆まとめ
✔ FBIA=一般社団法人ファインバブル産業会。活動は標準化・製品認証登録制度・知識普及・計測サービスの4領域
✔ 標準化の土台には ISO 20480-1:2017(UFB=気泡径1μm未満)と JIS B 8741-1:2019 がある
✔ 製品認証登録制度の審査は性能・効果判定の妥当性・品質管理の3要素
✔ 「認証」と「登録」の区分は規格に基づく測定が行えるかどうか。格付けではない
✔ マークは4層構造。第2層で泡の種類、第3層でサイズと濃度の範囲まで読める
✔ 認証は順位づけの制度ではない。取得の有無だけで性能を推し量ることはできない
✔ 数値は「大小」ではなく「条件と測定者が開示されているか」で読む
制度は、正しく理解して初めて役に立ちます。マークの有無ではなく、意味を読む。それが遠回りのようで確実です。
ウルトラファインバブルフレスカは、住宅の水道元栓に設置する全館型のウルトラファインバブル発生装置です。接続規格はG3/4、外形全長は約80mm。水圧を利用する構造のため電源が不要で、フィルターなどの消耗品も前提としていません。
規格や制度の位置づけを含め、仕様について確認したい点があればお答えします。ご自宅の水圧や配管によって設置条件が変わりますので、導入前の確認も承っています。
◆参考
- ・一般社団法人ファインバブル産業会「FBIA製品認証登録制度」
- ・同「製品認証登録基準の概要」
- ・同「認証登録マークの見方」
- ・同「ISO・JIS規格リスト」
- ・同「ファインバブル計測サービス」
- ・ISO 20480-1:2017「ファインバブル技術-ファインバブルの使用及び測定の一般原則-第1部:用語」(2017年6月22日発行 / ISO/TC 281)
- ・JIS B 8741-1:2019(同名の日本産業規格)
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